赤い三角屋根の喫茶店

先日とてもおいしいパフェを食べて思い出した喫茶店の思い出。

 

我が育った町は北関東の田舎町で、東京から名古屋へ行くのと同じくらい時間がかかります(大げさではなくそうなんです…)。山と田んぼののどかな町です。(普段は。近年、廃棄物最終処分場問題で揺れていますが…)

 

喫茶店すらないその町に、幼稚園の頃、喫茶店ができました。これはたぶんあの町では当時話題のニュースポットだったことでしょう。

赤い三角屋根の小さなお店で、ちょっとプレハブぽかったですが(静かに)イメージ的にはサザエさんのエンディングで、後ろ向きで歩くサザエさんに導かれた登場人物たちが吸い込まれていく家のような建物でした(わかりますでしょうか…)。わずかテーブル数席の喫茶店。

 

その店ができてすぐ、父が行こうって言ったのか、私が行きたがったのか、連れてってもらってパフェを食べてさせてもらいました。

当時から食いしん坊であり、太めでしたので←パフェを食べられる!という喜び同様、あのかわいい三角屋根のお店に行ったー!という喜びがいつまでも残るたぶん人生最初の体験でございました。そっか、だから私はケーキよりパフェがすきなんだ。

 

しかし、パフェがどんなビジュアルでどんな味だったかまったく覚えていない…。まあ幼稚園児の頃だから記憶もね…。

そしてあのお店ももうなくなってしまいました。そのお店の前にあったド派手なパチンコ屋クリントンももうありませんし(残念ながらオバマとかに店名変更した訳でもなく店ごとない)、父ももういません。

ちょっとさびしいね。

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